★塚本・八雲間の普通乗車券の正しい(?)買い方★

塚本・八雲間普通乗車券

☆はじめに

 「けんちゃんのお部屋」で、一度購入に失敗した塚本・八雲間の乗車券ですが、購入可能となる 「たれ込み情報」が入りました。筆者がその内容を確認し、購入に挑戦した結果、成功しました。
 現在公開されている(といっても、他には1カ所しか見たことありませんが)、塚本・八雲間の乗車券では最低金額かと思われます。
 今回、その購入方法について、ご説明させていただきます。

 なお、塚本・八雲間の通勤定期券を購入希望の方は、ここを参照してください。

☆結論(以下のように指定すれば、買えます(笑))

 いきなり結論から言います。
 以下のルートを指定すれば、最低金額で塚本・八雲間の乗車券が買えます。

 JRのみどりの窓口で買うときは、ルートだけでなく、※の内容もはっきりと伝えてください。
 伝えないと、大阪市内発の乗車券が発券されます。


塚本発
(東海道本線)
尼崎経由
(JR東西線)
京橋経由
(大阪環状線・内回り(天満経由))
大阪経由
(東海道本線)
山科経由
(湖西線)
近江塩津経由
(北陸本線)
直江津経由
(信越本線)
新津経由
(羽越本線)
秋田経由
(奥羽本線)
青森経由
(津軽線)
中小国経由
(津軽海峡線)
木古内経由
(江差線)
五稜郭経由
(函館本線)
八雲着

※大阪市内駅から一度大阪市外へ出てもう一度大阪市内に入ります。
 尼崎駅で途中下車するので、大阪市内発でなく絶対に塚本駅発で発券してください。
 

 なんと、このルートですと、天満も通るんですよ!(笑)

 ただし、

係員の発券技量によっては、この乗車券が買えない場合があります

 発券端末(マルス)でこの通り入力すると、自動的に大阪市内発になるみたいです(1回目はそうなって、係員が??となります)。
 2回目以降の入力で成功するみたい(特殊な入力方法が必要?)ですが、操作方法を熟知している係員でない場合は、乗車券が発券できない可能性があります。
 この方法で、HP管理者が東京某駅で試したところ、塚本発の乗車券が発券できず買えませんでした。

 発券できない場合は、その係員に対して切れるのではなく、素直に別の駅で購入することをお勧めします。

 無茶なルートをお願いしているわけですから、ここは切れることなく紳士・淑女的な態度で、別の駅のみどりの窓口へ行きましょう。
 筆者としては、関西の駅が出発点なので、関西の地理に詳しいJR西日本のアーバンネットワーク内(近畿2府4県)で購入されることをお勧めします。
 塚本→大阪の間でややこしいルートを使っていますから。
 もう一つ注意を付け加えますと、

発券に時間がかかるので、混んでいるみどりの窓口で買うのはやめましょう(笑)

 問題にならないとは思いますが、一応念のため書いておきます。
 今回、東加古川駅で買いましたが、旅客営業規則第20条より、乗車券は原則として発駅である塚本でしか販売しないことになっています。
 しかし、この条文にも例外規定があり、指定席券と同時に買う場合は他の駅でも購入が可能です(他にも例外がありますが)。
 たとえば、塚本駅からのぞみの指定席で東京へ行く場合、指定席券と同時購入という条件で塚本以外で乗車券を買うことが可能です。
 ですから、

乗車券のみを買う場合、発売拒否されても文句は言えません
この場合、絶対に買えるのは発駅の塚本だけです

 実は、JR東日本の旅客営業取扱基準規程第27条により、旅客営業規則第20条に関係なく乗車券を発駅以外で販売するかどうかの判断は、駅長が行います。
 まあ、JRも金儲けしたいわけですから、旅客営業規則第20条の話を出して、「塚本駅で買ってください」とは言わないと思います。

☆前回、HP管理者が購入を失敗した理由

 なぜ、このルートであれば「大阪市内発」で発行されないかを説明する前に、前回、購入に失敗した理由をから説明します。
 まず、旅客営業規則第86条より、「大阪市内駅発で、大阪駅から200km以上離れた駅はすべて大阪駅からの距離で運賃を計算する」となっています。
 そして、この第86条で発行された乗車券はすべて、「大阪市内発」という乗車券になる(同187条)ため、失敗しました。

☆今回、筆者が購入できた理由

 では、購入できた理由を説明します。
 ポイントは、大阪市内の塚本から東海道線を使って一度尼崎へ出て、今度はJR東西線を使って大阪市内へ入ったルートにした点です。
 というのは、JR東日本の旅客営業取扱基準規定第115条より、「距離が200km以上離れていても、大阪市内から一度大阪市外へ出てまた大阪市内へ入るルートをとれば、旅客営業規則第86条にはよらず塚本からの実際の距離で 乗車券を発券する」となっています。この規定により、旅客営業規則第86条や同187条が適用されず、晴れて「塚本発」という乗車券を入手できるという訳です。

☆※印に「尼崎へ途中下車しますので」とわざわざ書いた理由

 とはいうものの、ここで挙げたルートは、JR東日本の旅客営業取扱基準規程第150条2より、「大阪市内発の乗車券でも、尼崎で途中下車をしない限り塚本から尼崎経由でJR東西線へ行くことは可能」となっています。 実は、今回購入した乗車券のルートは大阪市内発の乗車券でも行けるわけです。
 そのためか、1回目の発券端末への入力では、大阪市内発の乗車券に自動的になるみたいです(出発駅のすぐ隣の駅を途中下車する人はほとんどいませんから)。
 塚本発の乗車券を買うためには、尼崎駅で途中下車をするという大義名分を入れれば、同第115条の条文により発券させることが可能と考えられます。そのため、このような文言をいれてみました。
 「大阪市内→八雲」と「塚本→八雲」の乗車券では、発駅が塚本かそうでないか以外にも、尼崎で途中下車ができるできないの差があります。

☆(おまけ)塚本・八雲間乗車券の距離

 以下のようになります。

JR会社

路線名

区間

距離

JR西日本
465.8km

東海道本線 塚本 尼崎間 4.3km
JR東西線 尼崎 京橋間 12.5km
大阪環状線 京橋 大阪間 4.2km
東海道本線 大阪 山科間

48.3km

湖西線 山科 近江塩津間 74.1km
北陸本線 近江塩津 直江津間 322.4km

JR東日本
613.1km

信越本線 直江津 新津間 121.1km
羽越本線 新津 秋田間 271.7km
奥羽本線 秋田 青森間 185.8km
津軽線 青森 中小国間 34.5km

JR北海道
215.9km

津軽海峡線 中小国 木古内間 96.6km
江差線 木古内 五稜郭間 41.6km
函館本線 五稜郭 八雲間 77.7km

合計

1294.8km

 なお、運賃は14,700円(14,390+310(JR北海道の割増料金))になります。

☆謝辞

 今回の購入成功は、日本鉄道研究団体連合会様から「(条項までは確認してない が)尼崎経由で買えばOKなはず」というメールをいただいたことがきっかけでした。
 筆者で関係資料を確認したところ、条文にもあることが確認できました。
 その結果をもとに、購入を希望していたHP管理者に連絡、晴れて購入ということになりました。
 この場を借りまして、大変お礼申し上げます。
 HP管理者も念願の乗車券が入手でき、大変感謝しております。

☆最後に

 このページが塚本・八雲間の乗車券購入の手助けになればと思っています。
 一家に一枚、いかがですか?
 みなさまからの購入レポート、お待ちしています。

☆免責

 この乗車券購入記事は、素人が規程・規則を読んで解釈しています。
 実際の解釈方法と異なっていたり、記述が間違っている可能性があります。
 この文章によって、いかなる損害を被っても、筆者およびHP管理者などは一切責任がとれません。
 その辺はご了承ください。
 もし、記述や計算の間違いを見つけた場合は、こちらまでメールをください。

☆リンク

 ・西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則
  JR西日本を例に出しましたが、JR各社の営業規則はどこもほとんど同じです(たとえば、JR北海道の旅客営業規則でも、JR東日本固有の運賃ルールが記載されています)。
  「これを見ればJR鉄道運賃のことがすべてわかる!」と言いたいところですが、別表が省略されていますので、これだけでは定期券の料金が計算できません。
  他JRもなぜか別表だけは省略されています。その理由がよく分からないのですが…。

☆参考文献

(1)「東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則・旅客営業取扱基準規程(平成13年2月1日現行)」 運輸研究会編 日本鉄道図書株式会社
(2)「JR時刻表 2005年3月号」 株式会社交通新聞社

☆改訂履歴

初版:2005年3月16日
第2版:2005年3月19日 原則として、実は発駅でしか買えないことの注意書を追加 その他文章の見直し